高野山の森林を護り続けてきた「高野六木」制度

【スギ】

スギは、日本の本州、四国、九州に分布しています。真っ直ぐ伸びて大木になる事から建築用材として重宝され北海道でも植林されています。非常に大きく長生きするため自社仏閣の神木として植栽されることもあります。そのため、高野山でも多くのスギの巨木を見ることができます。特に奥の院では、色々なタイプのスギが見られ、数百年前の人々がその地域のスギを大切に持ってきて植栽したのがこの森の始まりといわれています。金剛峯寺の中門には、直径3mにもなるスギの大木の輪切りが飾られています。  

■高野山のスギの香りを凝縮したアロマオイル 【高野の森林のひとしずく】

 〇スギ(樹木)精油 ¥1650(税込)https://forestkoya.thebase.in/items/52269111

 〇スギ(枝葉)精油 ¥1650(税込)https://forestkoya.thebase.in/items/52269199

【ヒノキ】

高級旅館などの浴室で目にしたこともあるかもしれない日本人にはなじみの深い木です。白い木質で香りも良い高級材。福島県から鹿児島県の屋久島まで分布していますが、スギのように地域変異は少なく主に木曽系と高野山系に分かれると言われています。高野山のヒノキは、木曽に比べると色、形質はやや劣りますが強度は強いと言われています。スギ同様に建築用材として大変優れており広く良く植栽されています。2015年に高野山開祖法会1200年の記念事業として再建された中門は、高野山のヒノキにて建立されました。

■高野山のヒノキの香りを凝縮したアロマオイル 【高野の森林のひとしずく】

〇ヒノキ(樹木)精油 ¥1650(税込)https://forestkoya.thebase.in/items/52268804

〇ヒノキ(枝葉)精油 ¥1650(税込)https://forestkoya.thebase.in/items/52269111

【コウヤマキ】

名前を見ても解るように高野山を代表する木。冬でも緑がきれいで長持ちすることから仏壇やお墓の供花としておなじみです。また、樹形が綺麗なことから世界三大美樹・世界三大庭園樹としても有名です。 東京スカイツリーは、コウヤマキの樹形をデザイン化されたものです。 主に福島県から宮崎県の急峻な土地に自生していますが、高野山では、比較的緩やかな傾斜地にも生育しています。材は油分を多く含み、腐りにくい事から風呂桶など水周りに良く使われていました。  

■高野山のコウヤマキの香りを凝縮したアロマオイル 【高野の森林のひとしずく】

〇コウヤマキ精油 ¥1980(税込)https://forestkoya.thebase.in/items/52268668

【ツガ】

福島県から鹿児島県の屋久島まで自生しています。  かつて高野山では、トガと呼ばれていましたが、今ではツガと呼ぶ人が多くなりました。高野山の自然林中に多い木で、奥の院の北側の摩尼山では非常に大きなツガが自生しています。堅く重たい木で、年輪が混んだ枝は堅く重くて時としては水に沈む物もあります。材は、木目が綺麗で落ち着いた感じの色ですが、乾燥が難しく、捻れや反りなどの特徴を持っているため扱いにくい木です。金剛峯寺の新書院(非公開)にツガが使われています。

【モミ】

日本での分布はツガと似ていますが、北限は秋田県でツガより少し北まで自生しています。葉も良く似ていて、モミの葉先は鋭く、触ると痛い一方、ツガは痛く無いためモミと区別されます。ただモミの葉は樹齢が上がるにつれ丸く穏やかな触り心地になります。材は白く綺麗なため、箱材として良く使われています。また 仏様や神様のお供えを盛る三宝、護摩木の願い文を書く添え護摩などにも使われています。

■Premium Oil【高野の森林のひとしずく】

〇モミ精油(枝葉)¥3300(税込)https://forestkoya.thebase.in/items/80044185

〇モミ精油(木部)¥3300(税込)https://forestkoya.thebase.in/items/80044185

【アカマツ】

木肌が赤っぽい事からこの名前がつけられました。本州、四国、九州に自生し、北海道南部にも植林されています。かつては尾根筋などの乾燥しやすく栄養分の少ない所に植栽されたり、天然下種更新によって育成されていましたが、日本家屋の建築形態が変わってしまい、建築用材として使われなくなったことや、病害虫被害により松林は減少してしまいました。その結果、秋の味覚の代表である松茸はいまや高価な食材となっています。材は、虫が侵入しやすいですが堅い為、梁、階段など、力の掛かる場所に使われます。また、京都御所の迎賓館の廊下に高野山から出材した天然の松が使われたと言う話がありますが、事実かどうかは確認できていません。 金剛峯寺の大主殿の梁は、アカマツで組まれていると言われています。